【八王子・多摩地区の輸入車整備】ロールスロイス カリナン|バッテリー上がり後に複数の警告灯が点灯。電源系統をフルメンテナンス

ロールスロイス カリナン / 2019年式 / 八王子・LABO工場ピットにて
八王子・多摩地区で輸入車・スーパーカーの整備を手がける当店に、2019年式ロールスロイス カリナンが「バッテリー上がりの後から複数の警告灯が点灯するようになった」とのことでご入庫いただきました。高級輸入車特有の電源系統トラブルについて、実際の診断と修理の流れをご紹介します。
車両情報
- 車種ロールスロイス カリナン
- 年式2019年式
- 型式ABA-689X
- 原動機型式N74B68A
ご依頼内容
お客様によると、バッテリー上がりが発生した後に救援始動(ジャンプスタート)が行われ、その後から複数の警告灯が点灯するようになったとのことでした。
ロールスロイスをはじめとする高級輸入車は、多数の電子制御ユニットがネットワークで連携して動作しています。そのため電源電圧が大きく変動すると、直接そのトラブルに関係のないシステムにまで影響が及ぶことがあります。まずは専用診断機を使用し、車両全体の点検を実施しました。
診断結果
診断の結果、電源管理システムを中心に複数の故障コードを確認しました。
- 030E08メインバッテリー異常
- 030E0612Vサブバッテリー異常
- 48362F12Vサブバッテリー電圧供給低下
- 4822E224V電源系統異常
- B7F341エマージェンシーバッテリー ハードウェア異常
さらに、KAFAS(前方カメラを使用した運転支援システム)にも関連する故障コードが記録されていました。カメラやレーダーといった運転支援系のユニットは、供給電圧の変動に敏感なシステムのひとつです。
これらの内容から、今回の症状は電源系統の異常によって複数の制御ユニットへ影響が及んだ可能性が高いと判断しました。
そもそも、バッテリーは1個ではない
カリナンにはメインバッテリー・サブバッテリー・補機バッテリー・エマージェンシーバッテリーが搭載されており、設置場所も車両の前後に分かれています。「バッテリーは1個」という国産車の前提で作業を進めると、そもそも診断も交換も成立しません。
点検結果と作業内容
点検の結果、電源系統全体のメンテナンスが必要と判断し、各バッテリーおよび関連システムを含めて修理を実施しました。
- メインバッテリー交換
- サブバッテリー交換
- 補機バッテリー交換
- エマージェンシーバッテリー交換
- バッテリー交換登録
- システム診断
- 故障コード消去
- 電源管理システム点検
- KAFASシステム点検
- 最終動作確認
交換後は専用診断機でバッテリー交換登録を実施し、各制御ユニットの状態を確認。故障コードを消去したうえで再診断を行いました。
修理後
すべての作業完了後、再度システム診断を実施し、正常復帰していることを確認しました。
- 複数の警告灯すべて消灯
- 電源管理システム 正常
- KAFAS 関連コード再発なし
- バッテリー交換登録 完了
今回のポイント
ロールスロイスやBMW系の車両では、バッテリー上がりや電源電圧の異常をきっかけに、実際には故障していない複数の制御ユニットが異常を記録することがあります。警告灯の数だけ故障箇所があるわけではない、というのが高級輸入車の電装トラブルの難しいところです。
また、バッテリー交換後は交換登録やシステム診断が必要となるため、部品を交換するだけでは正常に復旧しないケースも少なくありません。登録を行わないまま使用すると、充電制御が正しく働かず、新品のバッテリーに再び負担がかかることもあります。
電源系統のトラブルでは、どこまでが本当の不具合でどこからが電圧変動の影響なのかを切り分け、関連するシステムまで確認することが重要です。
警告灯が何個点いていても、原因は一箇所に集約されていることがある。数を追わず、源を見る。
よくあるご質問
- バッテリー上がりの後から警告灯が点灯するようになったのですが、故障ですか?
- 高級輸入車は多数の制御ユニットがネットワークで連携しているため、電源電圧が大きく変動すると、実際には故障していないユニットまで異常を記録することがあります。警告灯の数だけ故障があるとは限らないため、まずは診断機で全システムの状態を確認することをおすすめします。
- ロールスロイス カリナンにはバッテリーがいくつ搭載されていますか?
- カリナンにはメインバッテリーのほか、サブバッテリー、補機バッテリー、エマージェンシーバッテリーが搭載されており、設置場所も車両前後に分かれています。一般的な国産車のように「バッテリーは1個」という前提では、診断も交換も成立しません。
- バッテリーを交換すれば警告灯は消えますか?
- ロールスロイスやBMW系の車両では、バッテリー交換後に専用診断機での交換登録が必要です。登録を行わないと充電制御が正しく働かず、警告灯が消えない、あるいは新品バッテリーの寿命を縮める原因になります。部品を交換するだけでは正常に復旧しないケースが多くあります。
- 八王子・多摩地区でロールスロイスの整備に対応していますか?
- 当店(八王子市左入町)では、ロールスロイス・ベントレー・フェラーリ・ランボルギーニ・アストンマーティンなど高級輸入車の診断・整備に対応しています。立川市・日野市・国立市・府中市・調布市・昭島市・あきる野市など、多摩地区全域からご入庫いただいています。
まとめ
複数の警告灯が同時に点灯している場合でも、原因は電源系統に集約されているケースがあります。逆に、電源系統だけを見て終わりにすると、本当の不具合を見落とすこともあります。
当店では専用診断機を使用し、故障コードの解析から修理、交換登録、最終確認まで一貫して対応しております。「他店で原因が分からなかった」「ディーラーで様子見と言われた」といったご相談も多くいただいております。
八王子・多摩地区で高級輸入車の診断・整備なら
当店では、ロールスロイスをはじめベントレー・フェラーリ・ランボルギーニ・アストンマーティンなど、高級輸入車の診断と整備に対応しています。
- バッテリー上がり後の警告灯点灯
- 複数の警告灯が同時に点灯
- バッテリー交換・交換登録
- 運転支援システムの警告表示
- 他店で原因が分からなかった不具合
八王子・多摩地区で輸入車整備・スーパーカー整備をお探しの方、上記のような症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。